美食地政学講座「サステナブルな食の世界地図」第2回を開催しました

2026年5月22日(金)、オンラインセミナー「美食地政学講座 サステナブルな食の世界地図」の第2回を開催しました。

今回のテーマは、スペイン・バスク自治州の美食都市「サン・セバスチャン」です。約60名がオンラインで参加し、世界的な美食都市がどのように形成されてきたのか、その背景にある地域文化やサステナブルな取り組みについて学びました。

講座では、高力美由紀教授より、料理人同士が技術やレシピを共有しながら地域全体で食文化を高めてきた「新バスク料理運動」や、地元住民と観光客が交流する「バル文化」、名物の「ピンチョス」などが紹介されました。
「美味しいものを地域全体で高め合う」という文化が、現在の美食都市の基盤になっていることが語られました。

ピンチョス

また、丹治朋子准教授からは、地域住民が料理を作り、食べ、交流する「美食倶楽部(ソシエダ・ガストロノミカ)」について解説されました。
単なる食事の場ではなく、美食倶楽部が地域の食文化を受け継ぐ場として根付いている様子も印象的でした。

美食倶楽部(ソシエダ・ガストロノミカ)

さらに、レストランによるサステナビリティ実践の事例として、「レストラン・アラッツ(Aratz)」の取り組みも取り上げられました。市場価値の低かった経産牛を再評価し、美味しく提供する工夫など、「環境・美味しさ・ビジネス」を両立する実践例として参加者の関心を集めました。

後半のトークセッションでは、石川史子客員教授のファシリテーションのもと、「なぜ地政学という言葉を使うのか」「オーバーツーリズムへの対応」などについて活発な意見交換が行われました。

また、講座内容や当日の議論については、noteにて詳細なレポートを公開しています。

https://note.com/ggmyu/n/nb0a59122f0ab

参加者からは、

「現地の様子が具体的に伝わってきた」
「地域資源をどう価値化するか考えるきっかけになった」

といった感想が寄せられました。本講座では今後も、国内外の事例を通して、「環境・美味しさ・ビジネス」が共存する食のあり方を探っていきます。

【今後の講座予定】
第3回 6月19日(金) 北海道 美瑛町
第4回 7月17日(金) シドニー(オーストラリア)
第5回 8月28日(金) 北イタリア

■ お申し込みはこちら
https://forms.gle/aZCpZNmZfCLfZU7A6
一緒に「サステナブルな食の世界地図」を描いていきましょう。

【日程】各回14:30から15:30までの60分
日付取り上げる地域(予定)
第1回(終了)4月24日(金)ガストロノミーツーリズムの現在と美食地政学(終了)
第2回(終了)5月22日(金)サン・セバスチャン(スペイン)
第3回6月19日(金)北海道 美瑛町
第4回7月17日(金)シドニー(オーストラリア)
第5回8月28日(金)北イタリア
第6回9月24日(木)滋賀県
第7回10月15日(木)フィンランド
第8回11月19日(木)フランス
第9回12月17日(木)福島県楢葉町
第10回1月21日(木)南イタリア
第11回2月26日(金)南フランス
第12回3月18日(木)宮城県