海賊サミット2024を開催しました
2024年11月17日(日曜日)志摩市商工会館(三重県志摩市阿児町鵜方5012番地)において海賊サミット2024を開催し、124名の方が参加しました。
前半の基調講演では鹿児島県環境林務部廃棄物・リサイクル対策課の本田豊洋 氏から島嶼におけるごみ処理と課題について、廃棄物処理施設の現状や海洋プラスチックゴミ対策などの取り組み事例を交えてお話しいただきました。次に、東北大学大学院医学系研究科の湯澤陽子 特任准教授から、健康の根幹となる食について、東北大学のCOI-NEXTの拠点、Vision to Connectの活動と合わせてお話しいただき、会場の受付横には視覚の検査装置、MEOCHECKの体験コーナーを設けていただきました。プロジェクト参画機関の活動紹介では、株式会社TBWA HAKUHODOの松本壮一郎氏から、株式会社日本旅行と日産自動車株式会社が発起人となり始まった、「GREEN JOURNEY」についてお話しいただきました。「GREEN JOURNEY」の最初のターゲット地域になった志摩市では、美食地政学に基づく体験や食をテーマに構成されています。
落語家の林家染左 氏には落語の公演と合わせて、東京都市大学の古川柳蔵 教授と、古典落語から見る人々の暮らしについて対談いただき、環境の変化や現在の状況に寄り添う暮らし方などについてお話しいただきました。
後半は、落語家の桂三四郎氏に気候変動と海洋環境をテーマに制作した創作落語「伊勢海老のお引越し」を公演いただきました。東北大学大学院農学研究科の村上弘章 助教 からは「環境DNAで読み解く志摩市沿岸の魚類多様性」というタイトルで、環境DNAを用いた生態調査についてお話しいただきました。
千葉大学の湯淺かさね 助教から、これまで東松島市と志摩市で実施した空間デザインワークショップなどの取り組みについてお話しいただき、高校生による活動紹介では、三重県立宇治山田商業高等学校から、高校生が商品開発した、伊勢志摩の自然資源を使った化粧水と石鹸について発表いただきました。また、三重県立水産高等学校からは、低利用・未利用の食資源を使った商品開発についてお話しいただきました。
海と食と職を考えるディスカッション、海賊サミットでは、沿岸部の抱える問題や現状について、教育機関関係者と地域の事業者の皆さんが意見を交わしました。